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お花のかどわかし、そして熊吉も長年の同僚であった長吉との騒動が終わりを迎え、ぜんやの周りは少しずつ元の時間が戻りつつあった。
だが時は落ち着くことを許してくれず、刻々と進みゆく。
お梅と俵屋の若旦那の縁談、熊吉の出世話、そしてぜんやに転がりこんできたお転婆姫──。前を向き、進め若人!
一升飯が食えるほど美味い〓の塩焼き、華やかな盛り付けの京風弁当、体を芯から温めてくれる鯨汁。
様々な場面で、料理が人を勇気づけます。傑作時代小説第五弾!
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