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日本列島の八ヶ岳山麓に縄文中期の豊富な内容――女神、蛇体、半人半蛙、幼猪等――の精霊を表現した土器図像が発掘された。これらは『古事記』『日本書紀』の天地創造の神話に通じており、王権神話も深層において野性的、土着的な意識を乗り越えることができなかったといえる。さらに中世諏訪祭は蛇体祭祀であり『記・紀』の蛇体祖霊来訪神事と同質であるといっていい。今日の諏訪の御柱祭はそれらの変容である。
第四章「大地に描かれた胎芽・胎児・出産像をめぐって――縄文図像と三木胎生学として」を追加。以下のような内容である。
「海の底にあって死者を迎え入れ、新しい生命を送り出す他界という、民俗学者折口信夫の発想と、生物学者である三木さんの生命記憶理論が共振する感動的な図が描かれた土器が発掘された。
縄文の人たちは、神話や儀礼以前に生命の生誕を探究するなかで、母胎の中で行われている受胎してから誕生するまでのプロセスが、生命が海で誕生し、魚類が海から陸にあがって両生類、爬虫類、哺乳類の段階を経て人類となる過程と二重になってメタモルフォーゼしていることを認知していた。このことを証明する。」
帯で中沢新一氏推薦!
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