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「一晩で読んでしまった。魔術にかかったみたいだ。脱帽するしかない。」
――山田洋次監督
「人生で分からないことがあったら、映画を観ろ。答えはぜんぶ、映画の中にある。」
これは本書の中の、ゴウという主人公のセリフです。
壊れかけた小さな家族をつなぎとめたものは、映画だった――
映画人の熱い想いと挑戦を描いたヒューマンドラマ「キネマの神様」は、山田洋次監督の手で原作小説に大幅に手を加えられ、コロナ禍下で製作された渾身の名作。
人間や人生への愛が溢れたその映画に誰よりも心を動かされた原作者の原田マハが、映画をみずからノベライズ。
映画を愛する全ての人に捧げる物語。
【目次】
まえがき「歓び」原田マハ
二〇一九年(令和元年)十月 東京 武蔵野
一九六九年(昭和四十四年)五月 鎌倉 大船
二〇一九年(令和元年)十一月 東京 武蔵野
あとがき「驚き」山田洋次
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