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京博を100倍楽しめるマンガエッセイ!
京都に生まれ育った著者が、京都国立博物館(略して京博) を丸ごと深掘りする、という斬新な一冊。
第1章は、京博の敷地と建物の話。京博は方広寺の大仏殿の旧境内に位置し、そこには奈良の大仏より大きな大仏があったこと、今でも発掘調査が続けられており、地下からは大仏殿の屋根瓦が発掘されているという話。さらに、京博のシンボル煉瓦造りの建物「明治古都館」の装飾技法についてや、東の庭にある謎めいた石仏群の話など、ツウな話題が次から次へと描かれます。非公開の書庫の内部も詳しく描かれ、京博にいかに多くの歴史的書物や資料が保管されているかを教えてくれます。
第2章は、京博で働く人々を深堀り。博物館には「衛士」という職名があり、警備や展示作品の監視をしていること、館内の電気や空調機を監視する環境整備係の日常や、展覧会の企画などを行う学芸部企画室のハードなスケジュールなどが働く人々にスポットを当てます。
第3章では、非公開の文化財保存修理所の仕事に迫ります。日頃知ることができない貴重な内容ばかり。
文庫化にあたって加筆された「グレりんコラム」「特別ふろくまんが」も必読。京博と周辺散策に必携の一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
来館者が展示を見ている足元に大仏殿の焼瓦が連なっている場面など、歴史と現在が交差する、まんがエッセイならではの描写がそこかしこにあるのも本書の魅力です。また、博物館の仕事ならではの苦労話や「職業病」逸話、歴史ある建物ならではの怪談話など、裏話ももりだくさん。
ツウが読んでも唸るような高尚な話題から、ミーハーな話題まで。
博物館や美術館に興味のある方にも大変面白い仕上がりです。
もちろん、京都に興味のある方なら、京都文化の根源となる京博のすべてがわかる、とても味わい深い一冊です。読んでから訪れれば、京博を、そして京都を100倍楽しめること間違いなしです!
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