特集1:在宅療養者の外出/特集2:難聴高齢者への支援
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第1特集
在宅療養者の外出
在宅療養者の望む暮らしを実現するには、医療やケア体制の整備だけではなく、病気や障害があっても行きたい場所へ行けるように環境を整える支援も重要です。医療処置が必要だったり病状が不安定だったりするために1人で自由に外出することが難しい在宅療養者にとって、外出とは社会参加であり、訪問看護師による外出支援は「その人の生きる力・自力を呼び起こすかかわり」になり得ることがわかってきています。
本特集では、在宅療養者への外出支援の意義、訪問看護に期待される役割等を述べた上で、外出支援に求められる看護師の視点、安全・安心な外出のための準備、地域資源の把握の重要性、他職種との連携について解説します。さらに、医療的ケア児、病状の不安定な人、終末期にある人への外出支援に関して、外出支援事業実施に至った経緯や支援の実際を報告します。
今後、在宅療養者にとっての外出の効果と意義が社会に広く認識され、訪問看護師の専門性を生かした外出支援の取り組みが増えることが期待されます。
第2特集
難聴高齢者への支援
2022年に実施された難聴等に関する調査では、65歳から74歳までの難聴者率は14.9%、75歳以上の難聴者率は34.4%という結果が示されました。今後、高齢者人口の増加に比例して難聴高齢者の増加が予測されます。
高齢者は聞こえにくいことに気づいていても、対策を講じていない人が少なくありません。また、聴力の低下は外見からではわかりにくいため、難聴の進行に周囲も気づきにくいといった特徴があります。日常生活においては難聴がコミュニケーション不良等を招き、高齢者自身のQOLの低下につながることから、訪問看護師には難聴高齢者の状態に合わせた支援を行い、QOLの維持や向上をめざすことが期待されます。
本特集では、高齢者の難聴の特徴と聴力低下による心身への影響、難聴によって生じる高齢者の日常生活上の困り事等とそれに対する支援のポイントなどを解説し、報告では、難聴によって生じていたコミュニケーション不良等に対する支援を行い、利用者のQOLの向上につながった事例を紹介します。
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