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自己啓発では物足りなくなったあなたへ--。
フランスで博士号を取得し、躁うつを発症。
ドライバー、福祉の現場、工場と職を転々。
就職氷河期世代の挫折博士が、
「自分で考える術」の身につけかたを説く。
死にたいとまで思い詰めた日々から救ってくれたのは哲学だった。考え抜いた末に見えた世界は不思議で美しかった。
哲学すること、考え抜くことに、目の前の悩みをすぐ解決するような「実用的」な〈メリット〉はないかもしれない。しかし、人生や世界の豊かさを気づかせてくれる「実存的」な〈メリット〉はある。そして「考えること」は誰でもでき、誰にでも等しく開かれている。
「自分で考える術」の身につけかたを、自らの体験や、ウィトゲンシュタイン、シモーヌ・ヴェイユ、池田晶子といった哲学者の思考をなぞりながら、【23の視点】で解説する。
私とは何か? 働くとは? 病むとは? 宗教を信じるとは? 生き、死ぬとは?
身近で、人生でぶつかる素朴な疑問をよくよく考え、善く生きるために。哲学用語をなるべく使わず、平明な言葉で綴る実践的哲学よみもの。
【目次】
■はじめに
■第一章哲学することで強くなる
■第二章哲学をはじめる:私の哲学遍歴
■第三章哲学を体験してみよう:「私」とは何か?
■第四章働くということ
■第五章病むということ
■第六章宗教を信じるということ
■第七章善く生き、善く死んでいくということ
おわりに
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