大人が読みたい水滸伝

＜キャッチコピー＞梁山泊に集う百八星?輝きて消える?＜表紙例＞　タイトル＋ビジュアル：横山光輝「水滸伝」　梁山泊首領宗江、軍師呉用、道士公孫勝、槍の名手林冲、破戒僧魯智深、最強の「武」武松……中国四大奇書「水滸伝」に登場する百八の豪傑たち。強気をくじき弱気を助ける革命の志、個性あふれる登場人物たち、そして梁山泊に集った豪傑たちの悲壮なる運命。この物語は江戸時代の日本にも輸入され、錦絵や読本として人々に親しまれた。その多大な影響を受けたものとして曲亭馬琴「南宋里見八犬伝」が有名である。その系譜は脈々と受け継がれ、現代では北方謙三による小説が広く普及し熱烈なファンを生んでいるのは周知の通りである。小誌はビジュアル誌ならではの試みとして横山光輝先生による漫画「水滸伝」を紹介したい。歴史漫画の金字塔「三国志」執筆の直前まで連載されていた「水滸伝」は横山先生による中国歴史漫画の第一作にあたる記念すべき作品であり、その長大な物語の全体像を把握するのにも最適である。小誌では横山先生の漫画絵とともにあらためて「水滸伝」の魅力を紹介したい。そして物語が生まれた元末期、明時代の大陸はどのような時代だったのか、あるいは江戸時代に読まれた水滸伝と錦絵など、時代ごとにどのように物語が受け入れられてきたのかを考察。血脈のように広がり続ける「水滸伝」という物語の系譜を紐解きたい。＜巻頭言＞水滸伝の世界　例：岡崎由美先生（早稲田大学文学部）＜巻頭人物絵巻＞梁山泊、集う豪傑たち　北伐さんのイラストなど＜特集＞「水滸伝」?革命の狼煙と抗えぬ運命?　横山光輝×水滸伝