暗号や誤り訂正符号を理解するには,代数学と数論が必要である.一方,代数学や数論の意義を解するには,情報の完全性を担保する技術への応用の理解が役立つ.
本書では,必要となる初等整数論の結果や抽象代数学の基本概念とともに,それらがいかに応用されなぜ機能するのかを紐解くための考え方と結果について,暗号や誤り訂正符号に関する一般的な入門書よりも詳細に解説している.これにより,対面授業はもちろん,オンライン授業や自主学習にも適した教材となっている.
対象とする読者は,大学1-2年生レベルの微分積分学と線形代数の講義を履修済みまたは履修中の学生である.本書を読み終えたときには,現在広く使われている暗号や誤り訂正符号のいくつかについて,数学的に深く理解し,さらなる研究のために十分な準備ができていることだろう.
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