大正十二年九月一日

大正十二年九月一日

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出版社
皓星社
著者名
福島泰樹
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2022年10月
判型
四六判
ISBN
9784774408002

福島泰樹、反逆の第三十五歌集。

大正という時代は、人々に階級意識を芽生えさせ、労働争議 小作争議が相次いだ。厳しい弾圧のなか、労働運動家・無政府主義者が暗躍、制度の改革を求めた。関東大震災は、こうした時に起こり、時代の流れを一気に戦争へと逆流させた。いま痛苦と圧制の時代、画人・文人・芸人・浮浪人・アナーキストら死者が起ち、踊りながら歩き出す!



空も焦げ血のりとなって地を圧す帝都壊滅 戒厳令下

獄庭に咲くつつじ花、ギロチンに斃れた友の赤いまなざし

俺は誰だ! 奪還屋ゴロツキテロリストギロチン裸で踊ってる奴

灰色の壁のスクリーン 浮かびくる生々しくも死せる男ら

俺もまた人の心に浮かびくる残像として生きてゆくのか

めには見えない人のこころのガラス戸に零落の風吹き荒れていた

骨箱をぎっしり積んで疾走する闇の機罐車、大正は夢

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