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福島泰樹、反逆の第三十五歌集。
大正という時代は、人々に階級意識を芽生えさせ、労働争議 小作争議が相次いだ。厳しい弾圧のなか、労働運動家・無政府主義者が暗躍、制度の改革を求めた。関東大震災は、こうした時に起こり、時代の流れを一気に戦争へと逆流させた。いま痛苦と圧制の時代、画人・文人・芸人・浮浪人・アナーキストら死者が起ち、踊りながら歩き出す!
空も焦げ血のりとなって地を圧す帝都壊滅 戒厳令下
獄庭に咲くつつじ花、ギロチンに斃れた友の赤いまなざし
俺は誰だ! 奪還屋ゴロツキテロリストギロチン裸で踊ってる奴
灰色の壁のスクリーン 浮かびくる生々しくも死せる男ら
俺もまた人の心に浮かびくる残像として生きてゆくのか
めには見えない人のこころのガラス戸に零落の風吹き荒れていた
骨箱をぎっしり積んで疾走する闇の機罐車、大正は夢
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