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初夏に響く田植祭、夏を彩る盆踊り、新年を祝う萬歳などなど、各地の民俗芸能は地域の人々によって育まれ、楽しまれてきました。神楽、獅子舞、延年…といった芸能の名前はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。全国各地の芸能団体は4万あるといわれますが、芸能の種類はとても多様です。独自に生み出された芸能はもちろん、他所から来た芸能も伝えられる過程で変化していき、独自なものとなりました。
本書では、第I部で概説後、第II部で現在も受け継がれている主な民俗芸能を都道府県ごとに紹介します。第I部では、民俗芸能・民謡の概説と種類ごとの説明、楽器や面、各用語を説明します。第II部では各都道府県とも5点強に絞り、芸能の由来と具体的な流れを解説しました。また特徴的な民謡も紹介しています。付録には主な民俗芸能のカレンダーを設け、実際に訪ねていただく事も狙いとしました。民俗芸能を楽しむうえで欠かせない1冊です。
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