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「2013年11月にウクライナ大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチが欧州連合(EU)との連合協定の調印を断念した時、この決断が冷戦終結以降に世界が経験した最も深刻な国際危機の一つを引き起こすことになるとは誰にも想像できなかった」(本書「序文」より)
本書は、1991年のソビエト崩壊以降、ウクライナが維持してきた二つの主要パートナーであるEUとロシアとの関係推移を中心に、現在のウクライナが置かれている状況を理解するための手がかりを解説する。歴代大統領がEUやロシアに向けて採った政策とその反応、オレンジ革命やユーロマイダンといった国内の問題、クリミア併合やドンバス地方におけるロシアとの緊張状態など、ウクライナの外交政策に影響を与えた重要な段階を、世論調査・社会学的調査によるウクライナの声とともに描く。
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