周囲から魔王陛下と呼ばれる高校生、
空目恭一に彼女ができたのだという。
空目の所属する文芸部はそんな話題で持ち切りになっていた。
“空目の彼女”として紹介された近藤あやめは、
たしかに可憐な佇まいで、
今にも消えてしまいそうな存在感で、
そして、空目とは『釣り合いが取れていない』と、
その場にいる誰しもが感じ取った。
しかし──
“それ”がなんであるか、
“それ”がどういう存在であるか、
少年は知っていた。
確信していた。
──『異界』は常にこの世界の隣りにある。
脳を直接掴まれるような伝奇ホラーの超傑作、第1巻。
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