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チベット仏教圏で発見された古作の曼荼羅と、現在も行われている砂曼荼羅製作の実態を調査し、その図像解析と成立年代を解明することで、アジアの伝統文化を見直すだけにとどまらず、日本の密教美術の根本である両界曼荼羅の源流をも探る最新の研究成果。付索引・英文要旨・カラー口絵16頁。
【目次】
口 絵
序 曼荼羅の研究とチベット密教
初期密教篇
第1章 西夏・元時代のシルクロード密教とその図像
─ハラホト出土の宝楼閣曼荼羅を中心にして─
第2章 トンワトゥンデンとは何か?
─タンカの起源と『文殊師利根本儀軌経』─
第3章 胎蔵五仏の成立について
─『大日経』の先行経典としての『文殊師利根本儀軌経』─
第4章 Trisamayar■ja-tantra 所説の曼荼羅について
胎蔵曼荼羅篇
第5章 チベットにおける胎蔵大日如来と胎蔵曼荼羅の伝承と
作例について
第6章 胎蔵曼荼羅第三重の成立過程
第7章 ペンコルチューデ仏塔不空羂索堂の胎蔵曼荼羅諸尊壁
画について
第8章 アムドにおける砂曼荼羅制作の現状
─ラジャ寺とシャキュン寺を中心に─
第9章 胎蔵曼荼羅の度量法と諸尊の配置について
第10章 シャキュン(夏瓊)寺現覚学堂の胎蔵曼荼羅について
金剛界曼荼羅篇
第11章 ローマンタン・チャンパラカン2階の曼荼羅壁画について
第12章 トゥンガ石窟の成立年代について
後期密教篇
第13章 ミトラヨーギンの百種曼荼羅集とその図像
─ハンビッツ文化財団所蔵の巻子本を中心にして─
第14章 『ヴァジュラーヴァリー』と「ミトラ百種」曼荼羅集の新資料
第15章 東京国立博物館所蔵のチベット仏教美術を整理して
─『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集と六品楼仏像の断片を中心に─
あとがき
初出一覧
英文要旨
索 引
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