吉田健一、万華鏡。
文明、言葉、近代、酒肴酒、文学的交遊……19人の気鋭の執筆者が、最後の文士・吉田健一の新世界を乱反射。
《目次》
序文 川本直
【Ⅰ.文明】
宗教と世俗の歴史から見た人新世の吉田健一 伊達聖伸
ヨオロッパの世紀末 佐藤亜紀
【Ⅱ.言葉】
Queerly Native〓〓奇妙にぺらぺら 大野露井
静寂と響き〓〓吉田健一に教へられた詩の世界 高遠弘美
【Ⅲ.近代】
吉田健一と近代 渡邊利道
モダニズムの忘れもの 樫原辰郎
【Ⅳ.酒肴酒】
吉田健一と「飲む場所」〓〓現実と夢幻を巡って 堀田隆大
淡いを愛する 山﨑修平
【Ⅴ.文学】
〈芸術家としての批評家〉の誕生〓〓『英国の文学』と『英国の近代文学』を読む 武田将明
吉田健一と「社交」〓〓G・L・ディキンソン、ヴァージニア・ウルフ、E・M・フォースター 小川公代
大海蛇のうねり 小山太一
小説家としての吉田健一 川本直
【Ⅵ.文学的交遊録】
石川淳と吉田健一〓〓酒の友であり文学の友 渡邊利道
小林秀雄と吉田健一〓〓正面から来る近代と己に内在する近代 渡辺祐真
福田恆存と吉田健一〓〓『日本に就て』を肴に 浜崎洋介
三島由紀夫と吉田健一〓〓「絶交」物語再考 山中剛史
澁澤龍彦と吉田健一〓〓それぞれの島宇宙で 中西恭子
【Ⅶ.吉田健一頌】
ソネット 大塚健太郎
英国人の見た吉田健一 礒崎純一
回想の中の吉田健一 富士川義之
あとがき 武田将明
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