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13世紀のフランス。異端カタリ派との交友が深かった一人の吟遊詩人・カンブレーのギローは、時の教皇グレゴリウス9世の号令による異端派排撃におびえる日々を送っていた。ある日、サンティアゴへの巡礼を思い立ち出立するも、人事不省の病に倒れる。
気がついたところはとある巡礼宿。マルタンと姪のエルムリーヌの甲斐甲斐しい面倒見で、なんとか生気を取り戻す。漫才のような伯父と姪のやりとりに、すっかり身も体も快方に向かう。
療養の間、来し方行く末に思いをはせれば、吟遊詩人としてお仕えしたロベール様とのやりとり、確執が襲いかかってきた。
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