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底地とは何か。これを明らかにすることは考えたほど容易ではない。底地は更地や建付地とどのように異なるのか、底地と借地権とは相互にどのような影響を及ぼし合うのか。底地は不完全所有権とも呼ばれているが、所有権の内容がどのように制約され、価格にどのように影響するのか。また、相続が発生した場合には当然ながら底地の評価額が大きな関心事となる。財産評価基本通達による評価額に替えて鑑定評価額により相続税の申告を行っても、その結果が否認されるケースもしばしば見受けられる。また、一般の不動産取引や売買を直接前提としない資産評価や担保評価の際にも、底地価格の水準の如何が問題とされることも多い。
このように底地の評価は難しい案件で、つかみどころのないことから、基本的な問題の整理から出発することとなった。
第1,2章では底地の本質と借地権との密接な関係について、第3章では地代面から捉えた市場性ついて、第4章では財産評価基本通達との対比により、底地評価の本質を実務的に考察している。第5章では鑑定評価における底地の実際例を紹介。第6、7章では財産評価基本通達における底地の評価例、並びに現実に紛争となった裁決事例や裁判例を取り上げている。更に第8章では底地の新しい動向について述べている。底地の鑑定評価に特化した書籍がきわめて少ない現在、本書が何らかの参考に資することができれば幸いである。(本書はしがきより)
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