四つの各論:エネルギー、食料、サイバー空間、金融
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新たな視角からの地政学再構築!
「総論:米国の覇権を支える構造分析」(上巻)に続き、先端に位置する四つの対立軸(エネルギー、食料、サイバー空間、金融)から覇権争奪の実相を解き明かす
「いま世界において、覇権を失いかねない米国は、覇権を奪おうとする中国を必死になって弱体化させようとしている。一国だけでは太刀打ちできないから、欧州諸国と日本を味方に引っ張り込んで、とにかく中国を封じ込めようとしているように思われる。だがこの問題は、せんじ詰めれば主権国家間の権力闘争にすぎない。もう少し目を凝らすと、覇権国アメリカに住むごくわずかなエスタブリッシュメントと呼ばれる「特別階級」に属す少数者だけが利益を維持できるように、世界中を巻き込んで中国やロシアを痛めつけようとしているようにみえてくる。……主権国家がごく一部の「特別階級」のためだけに暴力をふるっていることを知ってほしい。この構図は、米国であろうと、中国であろうと、日本であろうとも基本的に変わらない。中国やロシアに民主主義がないのはわかりやすい。だが、米国にも日本にも民主主義など存在しないことに気づいてほしい。」 本書「あとがき」から
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