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金素雲訳編『朝鮮詩集』(岩波文庫)の解説者としてかろうじて世に知られる、朝鮮人作家、尹紫遠(ユンジャウォン、1911-1964)。戦前、朝鮮人初の短歌集『月陰山』(たるうむさん)を本名、尹徳祚の名義で刊行した人物であるが、今ではその存在はほとんど忘れ去られている。
『月陰山』には、遠い記憶の中の朝鮮を描いた「桃の花」連作、一六年ぶりの朝鮮行をつづった「帰郷」、東京での暮らし、日本国内の旅、真珠湾攻撃の日の決意、出征した日本の友人、同胞部落、未来への微かな希望など、日本での生活を詠んだ300首の短歌がおさめられる。
1942年というまさに戦争の最中、金素雲の勧めもあり、「朝鮮最初の歌集」と銘打たれ、「魂の哀鴻史」と評された自伝的短歌集『月陰山』(タルウムサン)を当時の姿のまま現代に届ける。
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