ゆらら

ゆらら

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出版社
UP BOOKS
著者名
藤村拓也
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2023年10月
判型
四六判
ISBN
9784910418025

"私たちは見えているものの奥に

「ゆらら」と柔らかく

過去と現在が心の中で行き交って

自分と向き合う束の間の時がある


『遠まわり』
人生のすべては思い出の中にあり
夢みる未来は小さく揺れ
美化された過去は思い出すごとに消えて行く

笑いながらK女子高の制服姿の三人組がポニーテールを揺らし、スターのようにこちらに歩いてくる。俺にはビートルズの She loves you が頭の中で回り出し yeah, yeah, yeah と心が叫んでいた。( 本文より)


『紋白蝶』
人はすべての世代を超えて繋がってゆき
自分の人生とはそこにあるもので
どんな意義も後付けにすぎない

ひっそりと閉じた人生だが、きっと親父にも少々の起承転結があり。俺が生まれて多くの人と繋がって、人生を終えゼロとなったのだ。後悔はなかったはず。人は皆同じでこの世に流され誰かの心の中でほんの少し漂って消えて行く。きっと俺だって、それでいいような気がする。枯衰えて永遠に瞼を閉じても人は誰かに幸福を繋げ置いて行く。 ( 本文より)


『幻のグランド』
ラクビーボールを追ったグランドは一瞬の輝き
幸せの定義は常に曖昧で満たされた心は移ろって
一人一人が複雑な存在であるからこそ物語が生まれる

「メールでは伝わらないこともあるんだよ」と言いたくても、口には出さずコーヒーカップをじっと見つめた。そして仕事を辞めて真一の赴任先について行こうと思わなかった事に、今も迷いは無いと思った。真理は矛盾している気もしたが、もう少し私的な自分も大事にしたかったことは確かだった。 ( 本文より)"

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