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◆シリーズ最新刊
大好評のシリーズに鈴木六林男が登場!
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◆〈戦後〉を問い続ける
二〇〇四年十二月十二日、鈴木六林男は亡くなった。享年八十五歳。自らの体験した戦争にこだわり、また自らの生きた〈戦後〉という時代を問い続けた新興俳句に出自をもつ巨人のひとりであった。
〈戦後俳句〉の展開を担ってきた俳人は、六林男の他にも少なくないが、その時代の変転とともに早々と〈戦後〉というテーマを手離していった。六林男だけが〈戦乱によって日常の自然感性を根こそぎ疑うこと〉(吉本隆明『戦後詩史論』)を強いられた〈戦後〉を視つめ、その〈反動〉によって傷を負いながらも、自己の内面へと深く架橋する表現を続けてきた。
極限的な戦場を生き抜き、俳句表現によって〈戦後〉を問い続け、円熟や完成を拒み続けた鈴木六林男─。その軌跡は、今日もなお不穏な可能性を秘めたまま、未知の読者の前に開かれている。
(解説より)
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