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横浜の発展は幕末期、開港地になったことがその出発点であるが、開港前の横浜村は80戸、人口500人に満たない小さな漁村だった。幕府は、そんな横浜村に艀用の波止場を築いたのが横浜港のスタートだった。しかし、港ともいえない横浜港はやがて貿易量が拡大するにつれて港湾施設も整い、寒村だった横浜村も発展。人口の急速に増大し、日本が近代国家となった証となる大日本帝国憲法が公布された明治22年には「横浜市」となった。その後も横浜港を発展の原動力に市域も拡大を重ね、明治~大正~昭和と時代が移るにつれて発展の波は臨海部から内陸部に波及し、現在に至っている。横浜市の人口はおよそ380万人を数え、大阪市を100万人も引き離す数字となっている。
横浜は港湾都市が発展していく典型例であり、幕末から始まった横浜の歴史には数多くのドラマがある。本書で明治後期から大正・昭和戦前・戦後の高度成長期の横浜の地図と懐かしい街角写真をお楽しみいただきたい。
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