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本書は、ロールシャッハ図版に映し出された認知症の世界を発達臨床心理学の立場から理解し認知症高齢者への関わりの糸口について考えたものです。ロールシャッハ法とは、あいまい刺激図版への反応から対象者の環境認知と情報統制、反応様式を理解する臨床心理学のアセスメント技法のことです。有吉佐和子による『恍惚の人』の出版により認知症が注目され始めた1980年代当初から、著者はロールシャッハ法によって認知症の世界を理解する取り組みを続けてきました。その研究成果を集約させたのが本書です。認知症との診断のない高齢者と認知症高齢者との比較研究、認知症の進行によるロールシャッハサインの変化、認知症の病型による比較研究に加え、児童の反応についても発達研究を行いました。それらを通して、認知症高齢者に保持される人間親和性と主観的世界、現実との関わりの特異性を考察しモデルとして提示しています。
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