雑誌「海洋と生物」において 2016年から2021年にかけて計15回にわたり連載した解説文を一部改訂してとりまとめた書籍。海棲哺乳類の保全・管理に必要な調査・解析手法は、多岐にわたっている。これらを各専門分野の一線で活躍する研究者により体系的にまとめられている。
書籍化にあたり、新たにコラムを追加し、最新情報の紹介や研究成果に残りにくい野外調査の経験などが収まっており、新手法の開発に挑む研究者の正直な喜怒哀楽が伝わるような内容になっている。
海棲哺乳類はいまだ謎が多く,惹きつけられる。一方、人間活動を規制し然るべき状態を目指すのが保全・管理であるため、対象動物に加え人間も考慮する必要があり,時として厳しい判断を迫られることがある。執筆者が先達から多くを学んできたように、本書が後進の研究者の足がかりとなり,今後,この分野の調査・解析がさらに発展していくように執筆者の強い期待が込められた書籍になっている。
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