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「正しさ」はいかにして導かれるか。非主流派倫理学の立場からプラトン、ウィトゲンシュタイン、槇原敬之らの実践を検討し、道徳的思考の内奥に迫る哲学的探究。
それは、「価値観の押しつけ」ではない。
思考とは、理性、感情、想像力を総動員する活動だ。
その多様で奥深い内実に迫る哲学的探究!
その考えは正しいか正しくないか、あるいはそれをすべきか否か――。私たちは日々、様々な道徳的判断を迫られ、あるときは自然に、また別のときには悩みに悩んで結論を下す。こうした判断はしばしば、自分たちの外部にある絶対的な規準を個別の現実に当てはめるものとして思い描かれる。だが、そんなふうにすべてを一刀両断してくれるような規準などありうるだろうか。「道徳的に考える」とはそのように機械的な営みなのだろうか。本書では、「非主流派倫理学」の立場からプラトン、ウィトゲンシュタイン、一ノ瀬正樹、槇原敬之らの諸実践を取り上げることで、道徳的に考えることの本当の意味を浮き彫りにする。
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