コミュニティケア 2023年11月号(Vol.25 No.12)

特集1:心不全患者のQOLを支える/特集2:高齢者の孤独

コミュニティケア

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出版社
日本看護協会出版会
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2023年10月
判型
A4
ISBN
9784818025820

第1特集
心不全患者のQOLを支える

近年、虚血性心疾患や高血圧、弁膜症患者の増加によって心不全患者が急増しています。現在、国内の患者数は120万人に上り、2030年には130万人に達すると推計されています。心不全患者のQOLは入退院を繰り返すたびに損なわれていくケースが多いことから、訪問看護師には、心不全患者ができるだけQOLを保ちながら在宅療養を継続していくための支援が求められます。
本特集では、冬季に悪化しやすい心不全に備えるため、心不全患者を取り巻く現状や最新の治療方法、冬季における生活上の留意点といった基礎知識をまとめて解説し、さらに、在宅移行時の病院との連携のあり方として、慢性心不全看護認定看護師が司令塔として活躍する在宅療養支援チームによる支援と、病院看護師による自宅訪問を紹介します。報告では、運動強度を表す指標「メッツ」を用いて活動・運動指導を行い、入院前と同じ生活を継続している事例と、ステージDの心不全患者に対して療養指導を行い、看取りまでの3年間を支援した事例を取り上げます。また、コラムで心不全患者の増悪を早期発見・対応する取り組みの一例として、テレナーシングを紹介します。


第2特集
高齢者の孤独

2021年の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者の単独・夫婦のみ世帯数が、世帯全体の約6割を占めていることが明らかになりました。高齢者は退職による社会的立場の喪失や親しい人との死別、離別、転居のほか、運転免許証の返納により家庭内役割が見いだせなくなるなど、孤独につながりやすい出来事を多く経験しています。さらに新型コロナウイルスのまん延による地域活動の休止や外出の自粛により、社会とのつながりがますます希薄化していることから、孤独を抱える高齢者は増加傾向にあります。
望まない孤独を抱える高齢者は外出機会の減少や生活意欲の低下などにより、心身機能やQOLが低下しやすくなります。そのため訪問看護師には、利用者や高齢の介護者が孤独を抱えていないかを傾聴などによって見極め、個人に応じたかかわりや支援が重要となります。
本特集では、まず高齢者が孤独を抱えているかを見極めるために意識すべきポイントを事例を交えて解説し、報告では、孤独を抱えていた高齢者への伴走や多様な社会参加の場の創出による支援、インフォーマルな「通いの場」で語られた高齢者の孤独の実態などを紹介します。

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