一般言語学から見た日本語の語形成と音韻構造

一般言語学から見た日本語の語形成と音韻構造

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出版社
くろしお出版
著者名
窪薗晴夫
価格
4,950円(本体4,500円+税)
発行年月
2023年10月
判型
A5
ISBN
9784874249567

本書は、1995年に出版した『語形成と音韻構造』(くろしお出版)の続編として、語形成と音韻構造の関係(音韻構造の変化、音韻制約、統語制約、意味制約)をめぐる過去30余年間の筆者の研究を、国内外における研究の動向を踏まえてまとめたものである。

●まえがきより
この30年間で世界の音韻研究が大きく変わる中で、日本語の研究においても、形態論・語形成と音韻構造に関わる研究が着実に進展してきている。以前からこの分野の研究は複合語の分析を中心に展開されてきたが、音韻現象の普遍性や記述の一般性が求められる中、東京方言の連濁や複合語アクセントに関する理論的研究が進展すると同時に(本書第2章、第3章)、東京方言に偏っていた分析から諸方言の分析へと研究対象が広がってきた。また、連濁や複合語アクセントなどの複合語の音韻分析に加え、アルファベット頭文字語(第4章)や短縮語(第5章、第6章)、混成語(第6章)、逆さ言葉(第7章)といった語形成過程の研究が進み、そこに現れる音韻構造の変化や音韻制約が明らかにされている。本書はこの分野における近年の筆者の研究をまとめたものである。

音韻理論との関係では、最適性理論が唱える普遍的制約という視点から、複合語アクセント(第2章)やアルファベット頭文字語のアクセント(第4章)について新しい分析を提示する。また韻律形態論との関連では、日本語にも韻律的鋳型に基づく語形成過程が複数存在することを第6章および第7章で示し、また、複合語形成をはじめとする数多くの語形成過程に無標のアクセント構造が出現することを複数の章(第2章、第6章、第7章)で指摘する。

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