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強がりではなく、ぶっちゃけ、今がいちばん楽しい!
私は 蒼川 愛 と申します。
インフルエンサーやモデルなどの仕事をしているシングルマザーです。
過去にバチェラー・ジャパン・シーズン1に出演し、最後まで残らせていただいたことは、ほんの数年前のことですが、体感的には遠い昔のことのようです。この本を手に取ってくださった方の中には、バチェラー出演、妊娠、出産、……1児の母として充実した日々を送っている〝準・芸能人〟という印象を持たれた方もいるかもしれません。
人から順風満帆そうに見えているってことは、私はうまく人生を歩めているってことなんだろうとポジティブに受け取っていますが、最初からそういう考えはできませんでした。だって本当は私、ずっと自分のことが大嫌いだったんですから。
とにかく自分が嫌いで、人をうらやみ、誰かが求める〝蒼川愛〟を演じてきた子どもでした。可愛げがないですよね。自分嫌いをこじらせると本当に大変!中学生のときに男の子からデブと言わて以来、極端なダイエットを始めたり、多感な思春期に拒食症になって強制入院したり、バチェラーで華々しくデビューしたり、恋愛に疲弊しすぎたり......とまぁ負の感情のオンパレードでした。こうやって文字にしてみると、よくもまぁ、そこまで自分が嫌いになれたものだと苦笑いしてしまいます。
でも必ず転機は訪れるものなんですね。バチェラーが終わってしばらく経過した頃、体調を崩して拒食症なみに痩せてしまったとき、かけがえのない我が子を授かっていることが判明しました。無条件で愛し、愛される存在を得たとき、私という人間は、180度変わりました。それこそ、今までの自分嫌いがウソのように自分を卑下しない、自分を労る人間になりました。それもこれも全部、息子のおかげです。 妊娠、出産を機に、軌道修正できて本当に良かったな......としみじみ思います。
今回、筆をとっているのは、同じような感情に支配されて思い悩んでいる人が少なからずいるということを知ったからです。自分が嫌いでたまらない感情って、本当に厄介で、辛いんですよね。自分のすべてを否定して、自分や自分を愛してくれる人を傷つけてしまうことも......。私も拒食症で自分を傷つけてしまった一人ですが、それでも立ち直りました。バチェラーに出演する必要も、芸能人になる必要もありません。いつだって、誰だって軌道修正はできるのですから。
かけがえのない息子とハッピーに過ごすためには、自分のことも愛して、認めてあげるのが近道だと、私は気づきました。でも、そんなシンプルな願いが劇的に意識を変えてくれることもあります。
そんな、蒼川愛の半生が、少しでも誰かの励みになるなら嬉しいです。
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