局部腐食はなぜ起きるのか

局部腐食はなぜ起きるのか

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出版社
現代図書
著者名
松村昌信
価格
5,500円(本体5,000円+税)
発行年月
2023年9月
判型
A5
ISBN
9784434326431

本書では「局部腐食はなぜ起きるのか」をテーマに掲げ局部腐食の発生機構を追究し、それに基づき再発防止策を提案する。1986年、米国のサリー原子力発電所において蒸気発生器への給水に取り付けられた炭素鋼製エルボに360°の全周破断(ギロチン破断)が発生。1996年、米国電力中央研究所 (EPRI) は高温水に接する炭素鋼表面の酸化皮膜が高速で溶出し発生したと考え、流れ加速型腐食 (FAC)と名付けた。現在発電用大型ボイラーの給水には超純水のpHを12まで上げ溶存酸素濃度(DO)を極限まで下げたものが用いられる。それでもなおFACの発生は抑えられていない。pHやDOを上げ下げするのは全面均一腐食の防止対策であり、FACは局部腐食によって引き起こされるからである。局部腐食の発生機構は全面均一腐食の場合と大きく異なり、それを知らないと腐食減肉の発生が予測できず適切な再発防止策を立てることが出来ない。

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