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世界史上初の世界戦争・総力戦であった第一次世界大戦はなぜ起きたのか。帝国主義の時代の世界史を押さえつつ、第一次世界大戦に向かうドイツの政治をさまざまな政治勢力のせめぎあいをとおして考察。さらに、近代社会が抱えた問題や深刻な矛盾がいっせいに噴き出して巨大な戦争へと向かっていく構造を明らかにする。この時代を特徴づける、戦争と平和、植民地支配と脱植民地化、国民の誕生とその分断、大衆の急進的ナショナリズムと排外主義、民衆内部の差別と偏見、パンデミックとグローバル化などは、まさにいま私たちが直面している問題にほかならない。
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