ヘーゲル歴史哲学の実像に迫る

ヘーゲル歴史哲学の実像に迫る

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出版社
知泉書館
著者名
松田純
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2023年9月
判型
四六判
ISBN
9784862853905

ヘーゲル(1770-1831)の思想は主としてベルリン大学の講義を通して伝えられた。彼の死後,友人たちや息子により編集された全集版でヘーゲル像が形成され,その影響は今日まで及んでいる。
ヘーゲルが後世に与えた影響は著作より講義であった。難解な著作に比べ,学生に分かりやすく語った講義は広く読まれ,とりわけ『歴史哲学講義』はヘーゲル哲学の入門書として受容された。この書はわが国でも長く親しまれてきたが,批判的校訂版や新たな講義録が近年刊行され,多くの問題点の指摘により信頼が失墜している。
1822年からコレラで亡くなる31年までの10年間の講義は,そのつど思想内容を大きく変えていった。著者は1831年のヘーゲル最後の歴史哲学(世界史の哲学)講義の自筆原稿を検討,歪められてきた旧説を徹底的に批判し,本来の姿を明らかにする。
ヘーゲルの歴史哲学については,不透明な体系の中での構成である,そこには生きた行為がない,さらに現状を正当化し未来が不在だなど,多くの評者から批判を浴びてきた。本書ではヘーゲルの思考の展開に即して,従来の批判とは違うヘーゲル像を提示した。邦訳版全集の刊行と相まって新たなヘーゲル研究の扉を開く意欲作である。

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