聖杯の神話

聖杯の神話

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出版社
人文書院
著者名
ジョーゼフ・キャンベル , 斎藤伸治
価格
4,180円(本体3,800円+税)
発行年月
2023年9月
判型
四六判
ISBN
9784409140697

アーサー王伝説・聖杯伝説から比較神話学の世界を拓く



世界各地の神話物語の比較を通じて、神話の類似性・普遍性に着目し、人間の精神性を追究したキャンベル。本書は中世ヨーロッパにおけるアーサー王伝説・聖杯伝説をテーマに、聖杯の起源と意味、円卓の騎士たちの冒険の分析、東洋神話との比較を通じて、神話のシンボルの本質に迫る。キャンベルが築いた豊かな比較神話学の世界はここから始まる。



キャンベルが一九二七年三月一五日にコロンビア大学の英語・比較文学科に提出した、修士論文『「災いの一撃」の研究(“A Study of the Dolorous Stroke”)』を「補論『「災いの一撃」の研究』」として掲載。



◎目次

編者まえがき

謝 辞



Ⅰ 聖杯物語の基礎と背景

 第1章 アーサー王伝説の背景――新石器時代、ケルト、ローマ、ゲルマンの時代

 第2章 アイルランドのキリスト教――聖ブレンダンと聖パトリック

 第3章 神学、愛、トルバドゥール、ミンネジンガー



Ⅱ 冒険の旅に出る騎士たち

 第4章 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの『パルチヴァール』

  ガハムレト / パルチヴァール / ガウェイン / フェイレフィース / ヴォルフラムの『パルチヴァール』に映じた東洋世界の影

 第5章 トリスタンとイゾルデ

  トリスタン物語の起源と伝承 / 馬、豚、そして竜――マーク王とトリスタン / トリスタンの物語に映じた日本と南アフリカの影

 第6章 円卓の騎士たち

  アーサー / ガラハッド、ボールス、パーシヴァル / ランスロット/イヴァン / 『ガウェイン卿と緑の騎士』



Ⅲ テーマとモチーフ

 第7章 荒地

  魔法にかかっていること、魔法を解かれること / 任命を受けただけの王 / 傷 / 漁夫王 / 聖杯 / アヴァロン



補論 「災いの一撃」の研究



訳者あとがき 

ジョーゼフ・キャンベル・ライブラリー

  ――中世のアーサー王物語に関連する作品(「ジョーゼフ・キャンベル・コレクション」より)

ジョーゼフ・キャンベル著作目録

図版出典

索引

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