文豪たちが書いた関東大震災

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出版社
NHK出版
著者名
石井正己(日本文学)
価格
880円(本体800円+税)
発行年月
2023年9月
判型
A5
ISBN
9784149110752

芥川は、谷崎は、そのとき何を見て、何を感じたのか?

大正12年(1923年)9月1日11時58分に発生した未曾有の大災害である関東大震災から、今年でちょうど100年。10万人以上の死者・行方不明者、190万人以上の被災者が出るなかで、当時の文化人たち(芥川龍之介・谷崎潤一郎・与謝野晶子・平塚らいてう・志賀直哉・竹久夢二・菊池寛など)は次々と体験談を発表していた。彼らが見て、感じた「大都市災害」を読み解きながら、その惨状を踏まえ、社会の様々な立場の人がどのように生き延びて復旧に向かっていったのかを考えていく。南海トラフ地震などの大規模地震が予測される今だからこそ、残された100年前の体験談を知識の備えとして紹介したい。

第1回 本所、深川――河竹繁俊、小泉登美、島木赤彦、高田浪吉
第2回 浅草、上野――中村吉蔵、有島生馬、宇野浩二
第3回 日暮里、田端――野上弥生子、芥川龍之介、室生犀星
第4回 麹町――与謝野晶子、泉鏡花、岡本綺堂
第5回 横浜――西川勉、ポール・クローデル、山崎紫紅
第6回 鎌倉――久米正雄、厨川蝶子、岡本かの子、岡本一平
第7回 小田原、箱根、沼津――北原白秋、谷崎潤一郎、若山牧水
第8回 保田、御宿、福井――原阿佐緒、三宅やす子、宮本百合子
第9回 京都、宮崎、ハルピン――志賀直哉、武者小路実篤、山田耕筰
第10回 作文――戸板康二、丸山真男、石田英一郎、神西清、川喜多かしこ
第11回 流言――小山内薫、里見弴、宮武外骨
第12回 虐殺――内田魯庵、吉野作造、萩原朔太郎、釈迢空
第13回 防災、復興――寺田寅彦、永井荷風、夢野久作、柳田国男

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