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――そう、ゆみちゃんは、生きている。わたしといっしょに、こうして、ここで。
りりちゃんの妹・ゆみちゃんは、りりちゃんが保育園のころにうまれました。お母さんとお父さん、おばあちゃんとりりちゃんは、一生懸命に小さなゆみちゃんを、大きくしていきます。ゆみちゃんは、すくすくと大きくなって、歩くようになり、言葉を話すようになり…りりちゃんはもっともっといそがしくなります。りりちゃんは、そんなゆみちゃんを見ているうちに「生きていることはうれしいことだ」ということがよくわかるようになりました。
ゆみちゃんが生まれて3年ったある冬の日、ゆみちゃんが保育園で熱を出してしまったというのです……。
児童文学から一般書まで、多くの作品を手がける小手鞠るい先生が、子どもたちに届ける「命」の物語。
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