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《目次》
はしがき
序 章 友厚の幼青年期とは
第1章 長崎海軍伝習所と薩英戦争
第2章 薩摩藩の英国使節団
第3章 幕末から明治期――役人・民間経済人として
第4章 働き盛りを迎えた明治10年代
第5章 五代友厚と渋沢栄一
あとがき
参考文献
《概要》
幕末に薩摩藩士の子として生まれた五代友厚は、その才を買われ、青年期に最新の航海術を学ぶため長崎へ遊学。そこで外国商人との交流を深め、経済人としての能力を身につけていく。イギリス滞在後、明治新政府の役人として大阪で外交業務に従事するが、民間経済人に転身。鉱業・製造業を中心に多くの事業を始め、商工会議所の設立に尽力するなど、大阪経済の礎を築くのだ。
「大阪の恩人」として慕われた五代友厚の活躍ぶりを、同時代を生きた渋沢栄一と対比させることで再評価する。
《著者紹介》
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業。大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。仏・独・英に滞在後、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授、京都女子大学客員教授を歴任。現在、京都大学名誉教授。著書に、『格差社会』『日本の教育格差』『新しい幸福論』(以上、岩波新書)、『夫婦格差社会』(共著、中公新書)、『東大VS京大』(祥伝社新書)、『遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか』『渋沢栄一』『津田梅子』(以上、平凡社新書)などがある。
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