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◆百句シリーズ
大好評のシリーズに平畑静塔が登場!
名句が気軽によめる。
◆生命と俳句の同化を求めて
昭和三十七年四月、旧き盟友の三鬼が死去する。「京大俳句」からの縁で,静塔が沈鬱悲壮とすれば、三鬼は自由闊達。互いに欠けたるところを補完し合うことのできる無二の俳友であり、公私にわたって親交が深かった。それだけに三鬼がいなくなった関西を離れるに吝かではなかったのだろう。
その年九月には、突如として栃木県宇都宮市に転居し、宇都宮病院に院長として赴任する。それを機に「天狼」編集長を辞任。北関東に残る縄文的風土に触発されて、いっそう句境が深まっていく。
前述したように「宇都宮定住がよかった。静塔は下野の風土と調和して野性を加えた。(『静塔・文之進 百物語』)と金子兜太が指摘した通りである。
(解説より)
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