境界の美術史

ちくま学芸文庫

境界の美術史

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出版社
筑摩書房
著者名
北澤憲昭
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2023年9月
判型
文庫
ISBN
9784480511980

国家、制度、性、ジャンル、主体……。外在的な近代化から内在的なモダニズムへ。日本における「美術」概念の成立に迫った画期的論集。解説 中嶋泉



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現在の美術を作り出した「境界」が引かれ、社会に浸透していく過程を、制度史的視点から捉えた画期的論集。近代において「美術」概念や日本画をはじめとする諸ジャンルは、いかにして形づくられ、純化へと向かっていったか。衝突や動揺を引き起こしつつも、五感の秩序における視覚の優位、工業社会の到来、固有の造型芸術への意志、これら三つが推進力となって「美術」は成立した。だが、その境界は画定し切ったわけではない。裂け目を孕みながら、未完の運動体として今もわれわれの目の前にある。『眼の神殿』と対をなす本書は、新たな作品創造と歴史記述の可能性へと読者を導く。

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何が美術を規定したのか

概念とジャンルの成立、そしてその先へ──

『眼の神殿』と対をなす画期的論集



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