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「自閉スペクトラム症ではないか」と“わかる”のはなぜか? ― 心理療法場面で,自閉スペクトラム症や統合失調症スペクトラム障害のクライエントとのあいだで生じてくる独特な感覚やつながりをもつことの難しさを多くの臨床家が感じているのではないだろうか。実際のところ近年,自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害における近似的な特性や状態像が,より注目されるようになってきている。
本書において著者は,心理療法場面でそのようなクライエントとのあいだで生じる独特な感覚やつながりをもつことの難しさに着目し,精神病理学の碩学,木村敏の自己論を心理療法に活かすことができるということを,自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害の事例を通して詳述していく。
著者は,従来の精神病理学が統合失調症スペクトラム障害の理解に力を注いできたのと同様に,自閉スペクトラム症に対しても,問題行動や症状の背後にあるものは何だろうかという問いとして,精神病理学の視点が適用可能であると考える。そして本書が目指すのは,クライエントとの「つながらなさ」への心理療法と精神病理学を統合して臨床に活用する試みである。
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