親鸞聖人出家得度時の無常詠歌の謎

親鸞聖人出家得度時の無常詠歌の謎

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出版社
法蔵館
著者名
中路孝信
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2023年9月
判型
四六判
ISBN
9784831887832

「明日ありと思ふ心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」。出家得度時に9歳の親鸞聖人が“はかない桜の花”に“明日をも知れぬ人の命”を重ねて詠んだとされる、真実信心のお勧めの歌。それは、本当に親鸞聖人が詠んだ歌だったのか? 長い歴史の中にうもれた事実を探る!

《目 次》
推薦の辞( 浄土真宗本願寺派勧学・龍谷大学名誉教授  林 智康)

総説 親鸞聖人出家得度時の詠歌
 一 親鸞聖人出家得度時の無常の詠歌はとりかえられた
 二 本書の構成

第一章 親鸞聖人と詠歌
 はじめに
 一 親鸞聖人の出家得度時の無常の詠歌について
 二 詠歌の伝承
 三 古伝親鸞聖人の詠歌
 四 『親鸞聖人伊呂波歌』について
 五 聖人の遺跡における詠歌
 六 『説法用歌集』などについて
 七 『御伝鈔』の伝播と絵解き
 むすび

第二章 新展開 蓮如上人の詠歌と諸伝
 はじめに
 一 蓮如上人の詠歌としての存在
 二 『釈教玉林和歌集』
 三 粟津義圭の『御伝鈔演義』一への見方を変える
 四 義圭を遡る無常の詠歌資料『真宗勧化釈要鈔』
 五 霜雪をもいただく
 六 「古歌謡」
 七 蓮如上人の詠歌と粟津義圭の用いた詠歌
 八 親鸞聖人が無常の詠歌を詠まれたとする根拠
 九 親鸞聖人は無常の詠歌を詠まれなかったとする根拠
 十 『しんらん記』の影響か──言い回しに疑念
 むすび

第三章 親鸞聖人の伝承──「親鸞聖人御臨末の御書」についての一考察
 はじめに
 一 伝承の発祥
 二 伝承の収集と出版
 三 批判の書
 四 伝承のまとめ
 むすび

第四章 特異な傾向を示す詠歌
 一 詠歌を伴った最初の親鸞聖人伝
 二 越後七不思議と詠歌
 三 古浄瑠璃「よこぞねの平太郎」
 四 「北越之聖跡図」について
 五 親鸞聖人伝の奇瑞談について

後日談 蓮如上人のこころ

初出一覧
あとがき

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