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2023年秋全国ロードショー映画「カムイのうた」感動のコミカライズ。
北海道の大自然をバックに、アイヌの誇りを伝えた少女の感動の生涯を描く。
アイヌの少女・北里テルは成績は優秀だがいわれのない差別に苦しんでいた。
友人となったヒサシも、祖父レモクの墓を和人に荒らされて以来、和人に敵意を抱いていた。
成績優秀ながらも女学校に不合格になるなど、差別に苦しみつづけるテルだったが、言語学者・兼田教授により才能を見出され、カムイユカ?(?は小書きカタカナ)の日本語訳に挑むことに。
本作品のモデル、知里幸恵はアイヌの神謡(カムイユカ?)を編集翻訳し「アイヌ神謡集」として出版した人物です。
幸恵が17歳の時に言語学者・金田一京助に勧められ、幼い頃から祖母モナシノウクや叔母の金成マツより聞き覚えてきた「カムイユカ?」をノートにアイヌ語で記し始めました。1921年金田一京助に送ると柳田國男との共同研究で本とする企画が進み、1922年に『アイヌ神謡集』の草稿を推敲、執筆しました。本として仕上げるため同年5月に上京しますが、金田一家で印刷用原稿の校正を完了させた同年9月18日、心臓病のため19歳という短い生涯を閉じました。
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