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世界に誇れる初の日本車。それが1963年に発売されたホンダエスでした。今からちょうど60年前のこと。2輪メーカーから4輪に進出するにあたり、夢と技術を掲げたホンダは、事実上のデビュー作にスポーツカーを選びました。しかもエンジンは当時先進的だったDOHCを採用。世界から「時計のように精緻」と称賛されたのです。排気量は500ccからスタートし、すぐに600cc、そして800ccと拡大されますが、いずれも高性能。世界に類を見ないマイクロスポーツカーとして高い評価を得たばかりか、産声をあげたばかりの日本のレースシーンでも大活躍を遂げました。CG classic vol.08は「日出る国」から登場した草創期のホンダの魅力を解き明かしています。巻頭記事ではS500、S600、S600クーペ、S800、S800Mの5台を同時試乗。計16ページにわたりそのドライビングの楽しさを訴えました。また長男博俊さんが語る父、本田宗一郎の知られざる逸話と教え。さらには京都のレースレジェンズが語るホンダSの思い出。再生名人が語るホンダSのレストア事情等々、サイドストーリーもいつも通り充実しています。脇役が揃っているのも今号の特徴のひとつ。フィアット傘下に入る前の最後のピュア・ランチア、フルヴィア3台(ベルリーナGTE、クーペ・ラリー1.3HF、スポルト・ザガート1.6スペチアーレ)の小特集を組んだ以外にも、日本正規輸入1号車のポルシェ356カブリオレ、シトロエン・アミ6&アミ8、パゴタルーフのメルセデス・ベンツ250SL等、試乗記事も魅力的ラインナップです。アルフィスタには「クアドリフォリオ」100周年のストーリーが必読です。
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