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「心理的安全性」が確保された学びのコミュニティを目指すすべての先生へ。
SELと教科学習を統合する最新アプローチ
最近、巷で「心理的安全性」という言葉をよく耳にします。一人ひとりが自分らしく居られ、安心して率直に自分の考えや意見を表明でき、それを周囲の仲間に受け止めてもらえる状態を指します。教育界でも、この心理的安全性と学習効果の相関性が注目されつつあります。教育現場に立つ一人として、教師の在り方や教育実践の手法がガラリと変わるような転換期を迎えていると感じます。とはいえ、情熱をもって仕事に向き合っている教師ほど、こうした教育界の新しい動きに直面し、その重圧を受けて立ち竦んでしまっているのではないでしょうか。
本書は、そんな教師をエンパワーする二つの魅力をもっています。一つ目は、私たち教師自身の意識と実践の変革が、同僚たちとの良好でサポーティヴな関係性や健全で安心安全な職員室の創造につながるということ。私たちが毎朝、ポジティヴな気持ちで職場に向かう姿こそ、いま最も生徒に必要なことなのかもしれません。
二つ目は、教室の中で、真に意義のある学びを届け、生徒たちが自ら豊かな学びの旅へと向かっていけるような、具体的で即効性のある教育実践が豊富に紹介されていること。本書のタイトルにも含まれる「エンゲージ」には、「夢中で取り組む」という意味の他に「結びつける・統合する」というニュアンスも含まれます。SEL(感情と社会性を育む学び)と教科学習を、心と知性を、教える内容と背景を統合し、生きるうえで大切な感覚を養う教育的アプローチが「エンゲージ・ティーチング」です。
生徒が目的に満ちた意義深い人生を送れるようにと願い、日々腐心されている先生方に、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。生徒たちが自らの個性やエージェンシー(主体性)を発揮し、伸びやかにそれぞれの学びに向かっていける、そんな教室が日本の中にたくさん増えることを願って。(協力者 佐野和之/かえつ有明中・高等学校副校長)
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