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捕鯨問題はすでに「捕る/捕らない」、「食べる/食べない」という単純な二項対立を超えて、科学や政治、倫理など、多様な問題が複雑に絡まりあった“捕鯨問題群”を形成するに至っている。
本書では、漁師、ペンション経営者、海産物販売業者など、「クジラのまち・太地」を愛し、誇りとする8名の生活史の「聞き書き」を軸に、従来は語られてこなかった太地の姿を提示。
鯨食・捕鯨をめぐってすれ違うまなざしの交差点を探り、複数の視点で“捕鯨問題群”に向きあい、広くオープンに語りあう環境の構築をめざす一冊。
◆目次
●太地をひらく………赤嶺 淳
■第Ⅰ部 太地を生きる
●1 南氷洋をおもう
①南氷洋、二五回出漁してるんですよ……網野俊哉さん
②大変な仕事やでぇ……濱田明也さん
③もう海しか知らないもん………小貝佳弘さん
●2 マッコウにあずかる
①足元は油まみれ……山下憲一さん
②あ~、腹ラーセンや……世古忠子さん
●3 太地をつなぐ
①舌は覚えているからね……久世滋子さん
②慣れ、慣れ、慣れ。……小畑美由紀さん
③なんでゴンドウしかいわんのか……由谷恭兵さん
■第Ⅱ部 太地を解く
●すれちがうまなざし──個人史とグローバルヒストリーの交差点で……赤嶺 淳
●かくれた主役──ゴンドウと歩む太地の捕鯨文化……ジェイ・アラバスター
■第Ⅲ部 太地を訊く
●幾重もの共同と協働──太地町プロジェクトをふりかえって……辛 承理
●太地にかかわる──あとがきにかえて………赤嶺 淳
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