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何をしでかすかわからない日本史!
信仰の山・日光の成立に始まり、中世日光山の全盛時代を頂点とし、鎌倉幕府と共に中世日光山の体制が崩れるまでを叙述した、中世日光山史。
群像劇ともいえるその歴史の、全盛時代から衰亡に至る道をたどり直す。
一人ひとりの人物が個性的であり、また宗教者であるが故に信念が強固であり、人脈も広い。ひとたび何かが動き出せば、多くの人を巻き込み、結果に向かって突き進んでいく――。
中世日光山という下野国中世史の物語では納まり切らない、日本史がここに。
【ともかく、中世日光山は鎌倉幕府の本拠地坂東にある寺院だよねと確認したくなるほど、自主独立の気風が強い。登場人物も信念を貫くから面白いし、それ故に、鎌倉幕府を中心に考えていくと、枠組みから外れた行動が目につく。日光は何をしでかすかわからないから面白いなと思っていただけたなら、本書の目論見は成功と考えている。】……「おわりに」より
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