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ここでなら、自由になれると思った――。
異国の地・日本で出会った、二人の女性の物語。
日本語教師として東京の大学で働く台湾人の柳凝月(りゅうぎょうげつ)と、新疆ウイグル自治区出身の留学生・玉麗吐孜(ユルトゥズ)。恋人同士の彼女たちだが、柳がともに日本で暮らす未来を思い描く一方で、玉麗吐孜の心は揺れ動いていた。家族、政治、セクシュアリティー。共通の言語を持ち、幾夜も語り合ったはずなのに、柳は彼女が背負うものの重さを知らずにいたことに気がつき……。新日本語文学の旗手が描く、静かな祈りの物語。
【著者略歴】
李琴峰(り・ことみ)
1989年台湾生まれ。作家、翻訳家。2017年『独り舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を、『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『透明な膜を隔てながら』『生を祝う』『観音様の環』など。
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