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常識に抗い、人としての生を破天荒に楽しみ尽くした反骨の男――その鮮やかな視界を自ら描きとる随筆と詩、二つの名作を一冊で。解説 高橋源一郎
時代、正義、常識、伝統――全てを疑う。
ひとりの「反骨(エゴイ)詩人(スト)」の肖像
無二の人生を描いた自叙伝と詩、2つの代表作
今よりはるかに異国は遠く、戦争が眼前にあった頃──。妻と共に海外へ旅立ち、帰国後もあらゆる権力からの支配を厭った金子光晴。「天の邪鬼」な反骨の詩人は、母国を批判し、そして案じた。性と肉体の衝撃に曝された幼少期、放埒な青年期、戦後を経た晩年まで、類なき生涯で眼にした世界の痛みと光を鮮やかに綴る。自叙伝『詩人』と自伝的詩集『人間の悲劇』を併録。
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