喘息はアレルギー疾患の増加とともに増え続けており、喘息患者全体の約8割の診療はプライマリ・ケア医が担っているともいわれています。喘息症状が改善しない患者が専門医に紹介された際に、より専門性の高い診療を始める前に正しい吸入操作の指導をするだけで症状が改善する例が少なくないといわれており、吸入療法を解説するコンテンツが求められていました。このような状況で、喘息治療の第一選択薬である吸入薬の吸入指導がより正しく効率的に受けられるように、吸入薬の種類と作用機序から吸入デバイスの種類と特徴、選択方法などがわかりやすく解説されたガイドブックが作成されました。動画コンテンツの紹介に加えてダウンロードして出力できるように工夫されたパンフレットを収載し、さらにWi-Fiのない環境下でも指導できるようにDVDを付録としています。
<構成(抜粋)>
1. 吸入薬の種類と作用機序─患者さんへの説明の仕方(薬理作用・効果・注意点・副作用・禁忌症例など)
2. 吸入デバイスの種類と特徴
3. 吸入デバイスの選択方法(練習器、スペーサーなどの吸入補助器具・噴霧補助具を含む)
4. 吸入操作手順(共通点)
5.吸入指導の進め方、吸入手技のチェックについて
6. 吸入時の舌下げ『ホー吸入』
7. 小児の吸入指導
8. 医薬連携(吸入指導依頼書/報告書を含む)
9. 吸入療法Q&A(16項目)
・吸入指導のタイミング、最適な頻度を教えてください
・SABAを使うタイミングと改善しないときの説明事項を教えてください
・pMDI製剤の同調をうまく説明するポイントを教えてください
・医師への吸入指導報告書に記載すると役に立つ情報を教えてください
・妊娠中または妊娠している可能性のある患者の注意点を教えてください など
10. 吸入デバイス(21種類)パンフレット、二次元コード
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