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喘息はアレルギー疾患の増加とともに増え続けており、喘息患者全体の約8割の診療はプライマリ・ケア医が担っているともいわれています。そこで、本ガイドラインは日本喘息学会により「一般診療での喘息診療」を円滑に進めるための診断、検査、治療などについてわかりやすく解説され、困難な喘息診断を克服するために丁寧な問診による診断を中心に据えて、“Precision medicine”、“Treatable trait approach” の視点を採り入れた簡便なチェックリストやフローチャートなどで構成されています。
【改訂のポイント】
・問診の項目において「気道過敏性を示唆する症状と刺激のチェックリスト」が表として加えられました。
・慢性咳嗽の項目名を「プライマリ・ケアで容易に原因を特定できない」慢性咳嗽の鑑別診断と変えて、より一般診療において咳嗽を鑑別する際に役立てていただけるように見直し、「難治性咳嗽」の解説が加えられました。
・喀痰について「喀痰調整薬」の項目が加えられました。
・重症化予防チェックリストにおいて増悪因子「気道感染」に「(細菌・ウイルス)」が追記され、また、問診時のCHECK項目および予防のための対応が見直されました。
・喘息患者の治療目標として「臨床的寛解(Clinical Remission)」の解説が加えられました。
・生物学的製剤において抗TSLP抗体製剤の解説が追記されました。
・「地域連携パス」の項目が追加されました。
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