日日抄

日日抄

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出版社
ふらんす堂
著者名
金村眞吾
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2023年7月
判型
四六判
ISBN
9784781415765

◆第一句集

俳句は全人格の投影である  細川加賀

写生は観であり、感である  有馬朗人

俳句は自惚れの文学である  金村眞吾



◆自選十五句

初明りすなはち今生あかりかな

一升瓶胡坐挟みに雪解富士

旅の荷を枕に時化の弥生尽

龍天に登り半島残しけり

あぢさゐの白に雨来てむらさきに

わが影に鯉のひしめく芒種かな

天上の糸にさゆれて毛虫生る

酔ひ出でてひとりの那覇や後の月

宮田家の釣燈籠の算木紋

ゆく水の果てに海あり天の川

広島の夜中ひとりの秋簾忌

秋惜しみけり日と月の鬼瓦

折鶴の二羽の切り貼り障子かな

五臓六腑悴む有馬先生忌

着膨れて天王星の周期生く

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