フランス画壇の巨匠ボナールとマティスの50代から最晩年(1930~1940年代)までに交わされた手紙を紹介する往復書簡集。画家や研究者、美術関係者は長年、フランスで出版された原書をフランス語で読むしかありませんでした。本書は待望の翻訳本です。人となりを知るための第一次資料といわれる書簡は資料的価値があり、同時に人々の興味を引くものでもあります。直筆書簡、肖像写真、作品図版も入った構成で、二人の親密な魂の交歓に触れることができます。毎年どこかの展覧会で展示されるボナールとマティスの作品をより深く鑑賞するための手引書となり得る、貴重な往復書簡集です。翻訳本には特別に、画家野見山暁治氏による本書に寄せた言葉を収録。野見山氏がボナールとマティスの往復書簡をどう受け止めたのか、画家としての思いは心に迫ります。美術ファンにはぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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