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日本が第二次世界大戦の敗北で受けた大きな痛手から立ち直り、さらなる繁栄に向かって羽ばたき始めた昭和30年代。撮影者の小川峯生さんは近代化への先鞭をつけた当時の鉄道の旅をされた。
夜行列車に揺られて訪れた昭和37年早春の九州。蒸気機関車が牽引する特急やヘッドマークをつけた気動車準急。それらは現在の視点から考察すると特急、急行列車網が確立される前のすぐに消えゆく花火のような、はかなさを伴った過渡期の魅力的な情景であった。小川さんは特に路面軌道に注目された。各都市の路面電車には廃止されて現存しない路線が多い。また今日まで現役である電車でも、行先幕に記された停留場名が廃止路線のものであるなど、探求心をくすぐる写真がいつくも見られる。ページをめくるたびに、時間旅行を司る時計の針が1つずつ物語を刻む。
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